
高配当株投資を考えているけど、選び方が分からない?

高配当株投資の選び方について解説します
高配当株選びのポイント
- 配当利回り
- 増配率
- 配当性向
- 業種の特性
- 配当政策
- 過去の配当実績
配当利回り
まずは、配当利回り(年間の配当金額を株価で割った数値)をチェックします。
高配当株投資では配当利回りが1%以下を切る株は高配当株投資には向いていません。
しかし、あまりにも配当利回りが高い株にも注意する必要があります。
例えば、配当利回りが10%以上を超える株は、株価が大幅に下落し、企業の経営に問題がある可能性があるからです。
安易に高いから良いとは限りません。
一般的に3~6%程度の利回りが適切とされています。
増配率
次に増配率です。たとえ現在の配当利回りが低くても、増配率が高ければ、買値に対する将来の利回りが向上するからです。
増配率が高いということは成長性が高いので、株価の上昇も狙うこともできます。
高配当株では、増配率は5%程度あればかなり優秀です。
配当性向
配当性向とは、会社の利益のうち、どのくらいが配当として支払われているかを示す指標です。
東証プライム上場企業の平均は35~40%前後とされています。
配当性向が90%を超える場合は、会社の利益を十分に再投資をすることが出来ません。将来的に配当を維持することが出来なくなる可能性があります。
配当性向が100%以上超える場合は会社の利益以上に配当を払っていることになります。無理な配当は会社の自己資本率を下げることになり倒産する可能性になってしまいます。
配当性向は、無理して配当を払っていないか?を見る尺度です。
業種の特性
配当利回りや、増配率、配当性向は業種によって傾向が事が異なり、、違う業種を横並びに比較できない場合があります。
それぞれの業種の特性を理解することがとても重要です。
例えば、海運、鉄鋼、商社、鉱業、は高配当株が多いですが、景気にとても左右される景気敏感株と呼ばれています
景気敏感株は好景気の時には増配が期待できますが、不景気時には減配や無配になる可能性があります。
一方、ヘルスケアーや生活必需品、医薬品は景気に左右されにくく、安定した配当を維持しやすいです。ディフェンシブ銘柄とも呼ばれています。
これらを踏まえて、業種を分散することで安定して配当収入を得ることが出来ます。
配当政策
会社が公表している配当政策をチェックすことも大切です。
配当方針に「安定した配当の維持」「連続増配」等の明確な目標が示されてれば、株主への配当への優先度が高いと考えられます。
会社の配当方針はしっかりと確認しておきましょう。
過去の実績
会社の過去の配当実績を確認しましょう。
過去の実績は未来を保証するものではありませんが、信頼性をはかる一定の基準になります。
特に見てほしいところは二つあります。
一つ目は、過去の実績10年~20年以上配当を増配を続けているか。長い間増配していれば安定したキャッシュフローと持続的な成長を示してきた証拠です。
二つ目は、不況時の配当を確認する。
過去にはリーマンショックやコロナなどの金融危機がおきたときに配当金が大幅な減配や無配になっていないかをチェックする必要があります。
「配当貴族」や「配当王」と呼ばれる銘柄はこの点で優れています。
分散された高配当株ポートフォリオの作り方
- 銘柄を増やす
- 業種を分散する
- 配当利回りを分散する
- 国を分散する
銘柄を増やす
まずポートフォリオを作るうえで、銘柄を増やす必要があります。
銘柄を増やすことで分散効果が高まります。
一般的には10~20銘柄に分散することが推奨されています。
しかし、最初は資金が少なくて10銘柄を買うのが難しい人もいると思います。
そういう人は1銘柄づつ買ってそのうち10銘柄を保有するようにすればいいと思います。
業種を分散する
ポートフォリオの分散をするうえで、最も重要なのは業種の分散です。
同じ業種の銘柄を保有していると、市場・経済動向に対して似たような影響を受けます。
つまり、同じ業種に集中投資すると、たとえ銘柄数が多くても分散効果が得られにくいです。
そのため、幅広い業種から銘柄を選定することが望ましいです。
長期投資をする場合、不景気にも安定して配当を得られやすいディフェンシブ銘柄の比率を多くすることがおすすめです。
配当利回りを分散する
高利回りの銘柄だけでポートフォリオを作るとリスクが増す可能性があります。
利回りのバランスを考慮することが重要です
高利回りの株と、やや低い株を組み合わせることが大切です。
国を分散する
一国だけに投資をするのが気になる場合、複数の国の高配当株を保有することもいいと思います。
一国だけに投資をしているとなんらかの事情で一時的に投資したものが封鎖される可能性があります。
国ごとの経済状況や政策リスクを分散することが出来ます。
例えば、米国株、日本株、欧州株、アジア株、新興国株等の分散が考えられます。
まとめ
高配当株の選び方とポートフォリオの作り方について紹介でした。
細かく紹介しましたが、始めから全部出来る必要はありません。
投資をしていくうちに少しづつポートフォリオを完成していけばいいのです。
そして定期的なポートフォリオの見直しや改良がとても重要です。
お金の学校 